「金メダル」の原価は20年前の8倍に
- 矢崎雅之
- 2 日前
- 読了時間: 2分
高騰する金と、意外と安い銅が教える
「価値」の正体

先日の日経新聞に、
五輪の「金メダル」の製造コストに関する
興味深い記事がありました。
実は「金メダル」(約2177㌦)の中身は
「銀メダル」500グラム(約1277㌦)の
表面にわずか6グラムの
金メッキが施されているだけ。
しかし、このたった6グラムの金の価格が
跳ね上がったことで、
金メダルの原価は
20年前の8倍にまで膨らんでいます。
一方で驚いたのは
銅メダル(2㌦→5㌦)の「安さ」です。
近年の銅の盗難が相次ぐニュースから
高騰しているイメージがありますが、
20年前比で2.5倍程度の値上がりです。
金の上昇率とは比較にならないほど、
素材による「格差」が鮮明になっています。
この点から、
世の中の「価値の上がり方」には
2つの種類があることが分かります。
一つは金のように、
有事やインフレに備えて
世界中が欲しがる「安全資産」としての価値。
もう一つは銅のように、
電気自動車やインフラに欠かせない
「産業資材」としての価値。
銅線の盗難がニュースになるのは、
素材の価値が上がったからというより、
それだけ「換金しやすい社会インフラ」が
身近に溢れているから。
金メダルの原価を押し上げているのは、
実需を超えた「世界的な不安」の現れ
とも言えるかもしれません。
あなたなら、「中身(実体)」と
「見た目(ブランド)」の
どちらに投資をしたいですか。
金メダルは銀に金メッキを施すことで、
銀メダルの1.7倍の原価になっていますが、
私たちがそこに感じる価値は
数字以上のものがあります。
一方で、生活に不可欠な銅は
着実に値上がりしつつも、
金のような爆発的な高騰には至っていません。
私たちは資産を築く際、
金のようにどこでも通用する
「輝き」を求めるのか、
それとも銅のように
地味でも確実に社会を支える
「実益」を重視するのか。
あなたのの資産配分は、どちらに近いですか。
金メダルの原価高騰は、
世界が「目に見える安心(金)」を
必死に買い求めている証拠でもあります。
一方で、盗難が相次ぐほど身近な銅が、
実は金ほど値上がりしていない
という事実は、
イメージと実態の乖離を教えてくれます。
ブランドやイメージに惑わされず、
その資産の「中身」が
何でできているのかを見極める力が、
今まさに問われています。



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